この記事では、次の内容について説明します。
- 金融データプロバイダーとは何をする業者なのか
- これらの企業を評価する際に留意すべき側面
- 今年の最も優れた金融データプロバイダー
- これらのソリューションを並べて比較
さっそく始めましょう!
金融データプロバイダーとは
金融データプロバイダーは、株式市場、仮想通貨取引所、経済動向に関するデータを収集、キュレーション、配信します。通常、市場価格、企業のファンダメンタルズ、取引量など、幅広い金融情報を提供します。
このようなデータのソースには、株式市場取引所、金融機関、政府の報告書などが挙げられます。ニュースやソーシャルメディア、ウェブトラフィックなども重要なデータソースとなります。詳細については、データソーシングに関するガイドをご覧ください。
企業は、リスク管理、投資の意思決定、市場分析、アルゴリズム取引など、さまざまな目的で金融データを使用します。詳細については、金融データのユースケースに関する専用ページをご覧ください。
金融データプロバイダーを比較するための要素
最も優れた金融データプロバイダーを比較するうえで考慮すべき重要な側面のリストは、次のとおりです。
- 機能: データサービスが提供する機能の範囲。
- 利用可能なデータ: 提供されている金融情報のカテゴリー (ESG、比率と統計、仮想通貨など)。
- 形式: データのダウンロードとエクスポートのオプション。
- 配信方法: ユーザーへのデータの提供方法。
- コンプライアンス: GDPR、CCPA、金融規制の遵守。
- ユーザーレビュー: G2のカスタマーレビュースコア。
- 無料データ: 購入前にサンプルデータにアクセスしてデータ品質を評価できるか。
- 価格: プロバイダーの価格構成で利用可能なプランの詳細。
上位5社の金融データプロバイダー
前述の要素に基づき選ばれランク付けされた、最も優れた金融データプロバイダーをご覧ください。
1.Bright Data
Bright Dataはプレミアムプロキシサービスで有名ですが、幅広いデータソリューションも提供しています。その中には、カスタムデータ収集サービス、専用のウェブスクレイピングツール、大規模なデータセットマーケットプレイスなどがあります。
金融データの分野では、Bright Dataは次のデータセットを提供しています。
- 金融データセット: さまざまな金融データセットにアクセスして、株式市場の動向、公開企業の財務状況、経済指標に関する分析情報を得ることで、実用的な公開金融データを入手できます。
- 仮想通貨データセット: 仮想通貨データセットを入手して、正確な仮想通貨データに基づき、投資分析情報を強化し、リスクを軽減し、ポートフォリオを最適化できます。
Bright Dataは、さまざまなニーズを満たすために、サブスクリプションプランと1回限りの購入オプションの両方を用意しています。サポートが必要な場合、このプロバイダーは80人以上のデータ専門家からなる専任チームによる、迅速なカスタマーサポートを保証しています。
Bright Dataが提供するデータの品質は、厳格な検証プロセスによって維持されています。たとえば、これらの手続きにより、GDPRやCCPAなどの規制への準拠が保証されています。
世界中の顧客ベースが20,000社を超えるBright Dataは、最も優れた金融データプロバイダーとして認められています。
機能:
- 自動データパイプライン
- 検証済みでクリーンかつ正確なデータ
- カスタマイズされた自動データ配信のスケジュール設定
- 柔軟なレコード単価の料金モデル
- JSONおよびCSVのデータサンプルが利用可能
- オプションのデータ圧縮機能
- 1回限り、毎月、四半期ごと、半年ごとのデータ更新
- カスタマイズ、エンリッチメント、データフォーマッティングサービス
- 既存のデータセットのセグメントを購入する場合の割引価格
- 80人以上のデータ専門家からなるチームによる24時間体制のサポート
利用可能なデータ: 始値、終値、高値、低値、取引量、1株あたりの利益 (EPS)、株価収益率 (P/E)、配当利回り、日付、仮想通貨の価格、取引量、売買注文、コインバリュー、ブロックチェーンデータなど
形式: JSON、NDJSON、JSON Lines、CSV、Parquetなど
配信方法: Snowflake、Amazon S3バケット、Google Cloud、Azure、SFTPなど
コンプライアンス: GDPRおよびCCPA
ユーザーレビュー: 4.6/5 (197件のレビュー)
無料データ: あり、無料データサンプル
価格: 500ドル~
2.Bloomberg
Bloombergは、金融サービスと情報における言わずと知れた業界大手です。しかし、Bloombergが優れた金融データプロバイダーでもあることは、あまり知られていません。その背景にあるのが、エンタープライズデータカタログ製品です。
このカタログでは、株式市場に関する分析情報を提供するさまざまな製品やサービスが提供されています。その中には、エンタープライズアプリケーション向けの、厳選された500を超える金融データセットもあります。
データはREST APIインターフェースで利用でき、Bloombergの他のサービスからもアクセスできます。組織はこれらのサービスを利用して、金融業界で最も広く利用されているプロバイダーから収集された、高品質の金融データを統合できます。
機能:
- Bloomberg Terminalとの統合
- すぐに使える専用のデータ閲覧プラットフォーム
- 他のBloombergソリューションとの統合
利用可能なデータ: ESG、イベントドリブン・フィード、ファンド、市場、価格、リファレンス、規制
形式: JSON、PDFなど
配信方法: SFTP、REST API、クラウド環境との統合
コンプライアンス: 非公開
ユーザーレビュー: —/5 (レビューなし)
無料データ: 無料デモが利用可能
価格: 非公開、営業チームにデモを予約する必要があります
3.Datarade
Dataradeは、データ製品の発見、比較、利用を効率化するためのプラットフォームです。特に、500を超えるプロバイダーのセレクションを誇っています。最も優れた企業データプロバイダーのリストにも含まれている理由は、次のとおりです。
Dataradeは、170を超える評判の良いデータプロバイダーからの幅広い金融情報を提供しています。ユーザーはサービスを購入する前にデータサンプルをプレビューでき、プロセス全体を通してデータ専門家からサポートを受けることができます。
このプラットフォーム上でトップの金融データプロバイダーはBright Dataで、4.9/5という素晴らしいレビュースコアを誇っています。
価格、データ形式、配信方法は、選択したデータプロバイダーによって大きく異なる場合がある点にご注意ください。
機能:
- 170以上の金融データプロバイダー
- データソーシングの専門家によるサポート
- 高度なデータセット検索機能
- 情報源の国に基づいてデータをフィルタリング可能
利用可能なデータ: 株式市場、ESG、リファレンス、商品、通貨、債券データ、デリバティブ、経済データ、ファンド、OTC、企業データ、銀行、信用格付け
形式: JSON、CSV、XLSなど
配信方法: S3バケット、REST API、メール、SFTP、UIエクスポート、フィードAPI、ストリーミングAPI、SOAP API
コンプライアンス: GDPRとCCPAを含む
ユーザーレビュー: 4.5/5 (21件のレビュー)
無料データ: あり、一部のプロバイダーは無料データサンプルを提供しています
価格: 選択したデータプロバイダーによって異なります
4.Kaiko
Kaikoは、機関投資家や大企業を対象とした大手仮想通貨市場データプロバイダーです。同社は、高いレベルのセキュリティ、信頼性、透明性を提供することに専念しています。
金融データプロバイダーであるKaikoは、仮想通貨の発見と取引に役立つ分析情報を提供しています。このデータは、さまざまな企業や個人が仮想通貨戦略を立てるのに役立ちます。
Kaikoは主に仮想通貨に焦点を当てているため、他の種類の金融データは提供していません。
機能:
- 取引、デリバティブ指標、オーダーブック、その他データ
- 過去とライブの仮想通貨データ
- データをよりよく理解するための専用データディクショナリ
利用可能なデータ: 100を超える集中型および分散型取引所のすべての取引、注文、先物、オプション契約
形式: JSON、CSV、その他正規化されたデータ形式
配信方法: API、ファイルのダウンロード、リアルタイムのストリーミング、BigQueryなど
コンプライアンス: GDPR、SOC 2タイプII、BMR、IOSCO
ユーザーレビュー: —/5 (レビューなし)
無料データ: 営業への問い合わせを通じての無料トライアル
価格: 非公開、最初にデモを依頼する必要があります
5.Data & Sons
Data & Sonsは、ユーザーがデータセットを購入、販売、共有できる、オープンマーケットプレイスです。さまざまなユースケースのデータセットを掲載できるプラットフォームとして機能します。最も優れたデータセットウェブサイトのリストに入っているのは、このためです。
金融データプロバイダーであるData & Sonsには、約50のデータセットしかありません。数は決して多くありませんが、これらのデータセットは株式市場の価格分析から仮想通貨の調査までを網羅しています。
主な欠点は、データセットがCSV形式でしか利用できず、統合オプションがないことです。一方で、これらの金融データセットの価格が通常非常に手頃であるという利点があります。
機能:
- データセットにレビューを残すことが可能
- 返金保証
- データ販売者に質問可能
利用可能なデータ: 株式市場のティッカー、投資信託、仮想通貨、ブロックチェーン、株式、株価など
形式: CSV
配信方法: ファイルのダウンロード
コンプライアンス: GDPRとCCを含む
ユーザーレビュー: —/5 (レビューなし)
無料データ: あり、データのランダムなサンプル
価格: 選択したデータプロバイダーによって異なります
最も優れた金融データプロバイダー: 概要表
次の概要表で、上位金融データプロバイダーを比較してみましょう。
プロバイダー | 機能 | 株式市場データ | 仮想通貨データ | 形式 | コンプライアンス | G2のレビュースコア | カスタムサービス | エントリー価格 |
Bright Data | 非常に多数 | ✔️ | ✔️ | JSON、NDJSON、JSON Lines、CSV、Parquet | GDPR、CCPA | 4.6/5 | ✔️ | 500ドル~ |
Bloomberg | 多数 | ✔️ | ❌ | JSON、PDFなど | 非公開 | — | ❌ | 非公開 |
Datarade | 数機能 | ✔️ | ✔️ | JSON、CSV、XLSなど | GDPR、CCPA | 4.5/5 | ❌ | プロバイダーにより異なる |
Kaiko | 数機能 | ❌ | ✔️ | JSON、CSVなど | GDPR、SOC 2タイプII、BMR | — | ❌ | 非公開 |
Data & Sons | 数機能 | ✔️ | ✔️ | CSV | GDPR、CC | — | ❌ | プロバイダーにより異なる |
まとめ
このブログ記事では、金融データプロバイダーについてと、最適なプロバイダーを選ぶ際の重要な基準について解説しました。それらの要素に基づき、Bright Dataが市場で最も優れた金融プロバイダーとして際立っているのがわかります。
Bright Dataは多数のフォーチュン500企業をはじめとする20,000以上の顧客に信頼され、業界最大規模で最も信頼性の高いプロキシネットワークを運用しています。そのネットワークを活用し、ウェブから倫理的にデータが収集され、すぐに使用できるデータセットとして提供されています。
Bright Dataの大規模なマーケットプレイスは、金融データセットや仮想通貨データセットに留まらず、次のようなデータセットも提供しています。
- ビジネスデータセット: LinkedIn、CrunchBase、Owler、Indeedなどのプラットフォームからのデータ。
- ソーシャルメディアデータセット: Instagram、Facebook、YouTube、TikTok、Redditなどからのデータ。
- 不動産データセット: Zillow、MLSなどのサイトからのデータ。
- eコマースデータセット: Amazon、Walmart、Target、Zara、Zalando、Asos、その他多数のソースからのデータ。
Bright Dataのどの製品やサービスがニーズに最適か、当社のデータ専門家にご相談ください。
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